この記事では「ファリスの結婚」の全話ネタバレを紹介しています！
実家で居場所がなく、妹の代わりとして嫁がされる始末。
主人公は秘密を抱えて夫と共犯を誓って…？
そんなファリスの結婚ですが、購入する前に中身を知っておきたいですよね。
ということで、この記事ではファリスの結婚全話ネタバレをご紹介していきます。
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ファリスの結婚のあらすじ
「私の妃になってくれ」この結婚はあくまでも殿下と私が共犯である証、この身は捧げても心は捧げないつもりだったのにーー…。母を亡くしてから、実家で使用人のように扱われてきたサナ。誰も味方のいない家で居場所を求め、懸命に生きてきた。父と継母から溺愛される異母妹の代わりに、恐ろしいと噂の王弟・ファリスへ嫁ぐことに。子供のいない国王夫婦に代わり、ファリスとの間に世継ぎを作るよう命じられる。しかしサナにはとある秘密があって…。共犯を誓った二人の契約結婚物語。
引用元：めちゃコミック
ファリスの結婚のネタバレ一覧
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ファリスの結婚ネタバレ1〜5話
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ファリスの結婚ネタバレ6話
いよいよ始まる「初夜の儀」
緊張するサナは、ファリスが待つ寝所の部屋の前で自分の両手を見つめた。
今まで使用人の代わりを務めていたせいで、指先はアカギレの跡などでボロボロ・・・
（私なんかでつとまるかしら・・・）
いくら美しい衣装を身にまとったとしても、自分なんかがこんな服を着てあまりに滑稽だとサナはうつむいてしまった。
今まで人の顔色を窺って生きてきたサナは、ファリスによってバカにされることが怖かったのだ。
脳裏に浮かんだのは、自信に満ち溢れた義妹、リームの姿だった。
（あの子なら、きっと…こんな風に考えないのね…）
そんな風に俯いたままだったサナは、突然目の前の扉が開いたことに面食らってしまう。
現れたのは、いつもの様に厳しい表情をしたファリスだった。
ファリスは豪華な装飾が施されたベッドにどっかりと腰を下ろし、サナに隣に座るよう促す。
その言葉をきいて、サナはおずおずと隣へと腰掛けた。
「そんなに硬くならずとも…ん？ずいぶん着飾っているな」
恐れていた自身の見目に対する発言に震えるサナは、不安と申し訳なさが頂点に達し、ついに泣きながらつぶやいてしまう。
「私には似合わないです、これが伝統なのだといわれて着せられてしまって…」
さらに落ち込むサナをみて、ファリスは自分の言葉が悪かったといい、サナを見据えていった。
「美しい」
そして、ファリスはサナの瞳をじっと見つめながら、彼女へと手を伸ばす。
口づけられながらベッドへと押し倒され、サナはふと、ファリスの甘い言葉の真意に気が付いた。
（そうだわ、この儀式は臣下に聞かれているのだから、甘い言葉は彼らに聞かせるための…）
勘違いしないように、甘い言葉は自分のためのものではないのだとサナは自らに言い聞かせながら、覆いかぶさるたくましい肉体をしたファリスを見つめる。
不安げに瞳を揺らすサナをみて、ファリスは小声でこれからは俺がいるから大丈夫だと告げた。
サナの体にファリスが触れる手つきは、壊れ物を扱うかのように優しく、サナはうっすらと目を細めながらこの王弟殿下が優しい人物だと確信する。
自分の相手がファリスでよかった、とかすかにほほ笑むサナに、ファリスは満足げに笑った。
彼は獲物を狙うような肉食獣の瞳でもって、サナを見つめながら初夜の儀をすすめるのだった。
翌朝、家臣たちの間には「サナが初夜の儀に成功した」というニュースが広まっていく。
そのころ、サナの実家では義妹のリームが怒りのあまり荒れ狂っていた。
「私をファリス様と結婚させなさいよ！サナと交換しなさいよ！」
怒るリームだったが…
ファリスの結婚ネタバレ7話
リームは激昂したまま、皿をふみわり、その暴挙を止めようとする母を強くにらみつけた。
何を言われても、いまさらどうしようもないのだと困った様子の母にリームはため息をつく。
「もういいわよ、私が自分でやるわ」
一方、王宮では初夜の儀を終えたサナが豪華な浴場で身を清めている最中だった。
泡で体を洗っている最中、ふと鏡に映った自身の姿は、体のあちこちにファリスによる口づけの跡がちらされているものだ。
昨晩の事を思い出して赤面してしまうサナは、椅子に座りなおして体を洗いながら、呆けているとも、落胆しているともとれる表情を浮かべた。
今まで男性経験がなかったサナにとって、ファリスによって行われる行為はすべてが刺激的で、常に目を強くつぶって次に何が起こるかと身構えていたのだが…
そんな様子を見ていたファリスは、彼女の中に自身を埋めるのを躊躇していた。
「ここまで奪ってしまうと、かわいそうだな」
そういって、優しく目を細めるとファリスはそのまま行為を終えてしまったのだ。
昨晩の行為を反芻しながら、湯舟に身を深く沈めたサナは、最後までされなかったのはなぜなのかと考えていた。
そこへ、同じく体を洗おうとファリスが浴場へとやってくる。
驚いてあがろうとするサナだったが、彼女をシャワーを浴びたファリスは抱き寄せた。
そして一緒に湯舟へと身をしずめると、サナを腕の中にすっぽりとおさめてしまう。
一緒に入る必要があるのかとしどろもどろにつぶやくサナに、ファリスは必要だと言って見せる。
「2人が仲睦まじいのだと思わせないとな」
そういわれ、サナははっとするのだった。
ファリスはふとサナの裸体をみつめ、痛いところはないかと尋ねる。
大切にしてもらったから痛いところはないと話すサナに、ファリスは彼女を膝の上にのせるようにして抱きかかえた。
そして、笑顔で話す。
「お前は存外抱き心地がいい」
サナの真っ白な肌はすべらかで、癖になるのだとファリスは話した。
昨夜までは処女だったはずのサナは、昨晩の行為を思い出してしまい体を熱くしてしまう。
（ど、どうしよう…！もう一度してほしくなってしまう…！）
サナの様子をみたファリスは、彼女の膣口にそっと指先をしずめこんだ。
「濡れてるじゃないか」
結局、サナはそのまま湯舟の中でファリスの指によって体を慰められてしまった。
風呂上り、照れた様子のサナにファリスは「これから隣国へ行く」と話す。
初夜の儀を無事に終え、正妃となったサナに嫌がらせをできるものはいないと話すファリスだったが、もし何かあれば、必ず報告をするようにとくぎを刺した。
その様子に、サナはふと、
（初夜の儀をいきなりしなければならなかったのは、私の事を守るためだったの？）
と頬を染めた。
気を付けてとつぶやくサナをみて、ファリスは彼女の濡れた髪をタオルで乱暴に拭いてやる。
そして、彼女に膝まづくようにして話した。
「隣国から帰ったら挙式をあげよう」
ファリスの言葉にサナは驚き目を見開くのだった。
…その頃、王宮の門前にはリームの姿があった。
ファリスにあいたいと騒ぐリームをみて、現王の正妃である王妃は何かを思い浮かんだように、下卑た笑いをその顔に浮かべていた…
「面白いわ、彼女をつれてきて」
ファリスの結婚ネタバレ8話
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ファリスの結婚ネタバレ9話
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ファリスの結婚の感想
どこかインド風の雰囲気がただようアラビアンな王宮シンデレラストーリーでしたね！
ファリスから共犯関係になろうと持ち掛けられ、彼のいう事を聞く人生も、家で使用人としてこき使われる人生も変わらないと考えたサナ…。
なぜサナが子供を産めない体となってしまっているのか、その事故の原因が今後のストーリーにかかわってくるような気がします。
そして、不穏な気配を見せる、ファリスに気がある様子の現王妃…。
リームもファリスのイケメンっぷりに自分が王妃にふさわしいと息巻いていますが、果たしてサナは無事にファリスと契約結婚を果たせるのでしょうか！？
繊細な描写と丁寧なストーリー展開などがすばらしく、どんどんと読み進めてしまう良作でした！