この記事では「推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック」の全話ネタバレを紹介しています!
「オタクの嫁入り」を含む、アンソロジーコミックの本作。
オタクと推しの関係性が絶妙で、どこか薄暗い雰囲気を放っています。
オタクなら読んだら共感しちゃう…。
そんな、推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミックですが、購入する前に中身を知っておきたいですよね。
ということで、この記事では推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック全話ネタバレをご紹介していきます。
\10/31まで立ち読み増量中/
Dependence | 私を知らずに回ってて | 無名の君が好きだった |
オタクの嫁入り | 神様 |
推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミックのあらすじ
「本当のファン」って何?
引用元:コミックシーモア
ガチ恋、盲目、厄介、信者に保護者面。
大好きな推しのためなら、なんでもできちゃう。楽しくて、幸せなはずなのに、いつからかぐちゃぐちゃに溢れて止まらない推しへの「愛」を描くアンソロジー。
推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミックのネタバレ一覧
Dependence | 私を知らずに回ってて | 無名の君が好きだった |
オタクの嫁入り | 神様 |
\10/31まで立ち読み増量中/
推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック:Dependence
後方腕組み彼氏面の女、モモ。
彼女はメン地下と呼ばれる地下アイドル「ラースダンス」のリョウを推している女性だった。
アイドルといってもラースダンスは人気ではなく、観客は10人かそこらしかいない状態…。
出逢いのきっかけは彼氏と別れて悲しい気持ちになっていたモモに、リョウが集客のビラをまいてくれたことだった。
「コール微妙だったよ、声だしてよちゃんと」
モモは来るたびにリョウにアドバイス気分でだめだしを行っていた。
リョウはといえばモモからの言葉を笑顔で受け止めてくれている。
そんなリョウを見てモモは彼のチェキをたくさん買って、彼を支えてあげている気持ちになっていた。
次のリョウのライブにもやってきたモモだったが、そこでリョウの新しいファンの子を発見する。
少しぽっちゃりした様子のその女の子はニコニコとライブを楽しみ、リョウがファンサをくれたと大はしゃぎだった。
それを相変わらずの後方腕組みポーズで眺めていたモモは「はいはい、営業だよそれは」と心の中でつぶやく。
数か月もすればリョウに飽きてこなくなるだろうとため息をついたモモ。
(またアタシにしかファンサできなくなっちゃうのか)
やれやれ、といった様子のモモだったが…。
何か月たっても、ぽっちゃりした女の子とその友達はライブに来てリョウを応援していた。
自分ではなくその子たちばかりにファンサをされていると感じたモモは、明らかにいらついていたのだ…。
リョウにいつものようにグチグチとアドバイスをしようと彼を呼び出したモモ。
「あのさ、ファンサが偏りすぎて気分悪い」
いうだけ言ってリョウから「モモが一番!」といわれても無視して去っていったモモ。
こうやって怒って見せればまた自分にだけファンサをすると考えていたモモだったが…。
リョウはあろうことかあのぽっちゃりした女性ファンにファンサを送り続けていた。
チェキを買うのもやめてリョウを困らせてやる!!と一瞬頭に浮かんだモモ。
そうすればまた自分にファンサをすると考えていたが…。
結局さらに何か月たってみても、あのぽっちゃりした女の子とその友達はリョウを推し続けていた!
リョウはといえばそのぽっちゃりした女の子に変わらずファンサをし続けている…!
女子トイレで怒りを爆発させたモモ。
ちょうどそこにモモがいるとは知らずに例のぽっちゃりした女の子とその友達が女子トイレへとやってきた。
「今日もファンサ独り占め~!」
「へへ、いつもファンサは私だけにしてってお願いしてるんだ~!」
ぽっちゃりした女の子はそういうと、古参ファンのモモはいつも指示ばかりしてきてうざいとリョウはこぼしていたと言い出して…。
キレたモモはつい彼女たちの方へと向かうと暴言を吐いてしまった。
モモはついにリョウから「ファン同士で仲良くしないと~」と苦言を呈されてしまう。
モモはその言葉に怒り狂い、リョウに激しく詰め寄った。
「なんで!?アタシめっちゃお金つかってるくない?!」
自分の方がかわいくて、自分の方がお金を稼いでいるのに!
どうしてあのぽっちゃりしたファンの方が優先されるのか理解ができないと叫んだモモ…。
そんな彼女についにリョウが本心を呟いてしまい…!?
↓騒動の末にモモはまた…↓
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推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック:私を知らずに回ってて
完璧な推しが大好きなとある女の子。
彼女は舞台の上で輝くアイドルや若手俳優の姿を見るのが好きだった。
だからこそ、握手会でうっかり素を見せてくるような相手には冷めてしまう。
人間であることが垣間見える私生活の話は知りたくない。
キラキラアイドルである『作られた姿』を推したいだけ、それだけなのだと考える彼女。
他の推し活をして楽しんでいそうな女の子たちは、推しのプライベートまでもを愛しているように見えた。
(皆みたいには推せないよ…)
彼女たちとの違いに打ちひしがれてしまった主人公の女性は、結局ライブにはいかなくなってしまった。
それでもオタク趣味は持ち続けた彼女は、漫画やアニメに手を出すようになったのだった。
ところが、ある時推していた二次元の漫画が2.5次元舞台化するという発表が!
「…はぁ、これも三次元になっちゃうのか」
またプライベートの部分をみて幻滅してしまうのではないかとおびえた彼女だったが…。
いざ2.5次元の舞台を見てみると、そこにはちょうどよく理想を演じるだけのガワだけの俳優がいた。
(理想の推し!)
その中で特に輝いていた若手俳優の一人、その男性はどの役柄を演じても完璧にキャラクターを再現してくれていた。
二次元の中でしか見れないと思っていた推しが、完璧に三次元で再現される。
あっという間にこの若手俳優が推しとなった主人公の女性。
彼は二次元の推しと同じ顔で、若手俳優としての活動の幅を増やしていくのだった。
自然とその活動を見ながら応援していた主人公の女性。
すっかりこの若手俳優が推しとなっていた中、彼女は大学のゼミの飲み会へとやってきたいた。
そこで「趣味とかある~?!」と聞かれ、とっさに「映画鑑賞とかかな~」とごまかした。
家で一人きりの時間、画面の中で完璧にガワとなって演じてくれている推しの俳優を見るのが趣味…。
この時間は自分だけのものだから、だれにも邪魔をしてほしくなかったのだ。
ゼミの他の人たちは自分の「推し活」を積極的に話して、自分がいかにそれにはまっているかを自慢しあっている…。
(私は言えないな…)
推し活をしているゼミのメンバーたちは「現場いかないと推し活とかいえないっしょ!」と言っている。
この空気に疲れてしまった主人公の女性は、ふと推しのブログを開いてみた。
そこにはファンに質問があればコメントをしてくださいと書く彼の姿が…。
また推しの素を見ることになるのでは…と頭をよぎったものの、
(でも、あの人だけは完璧だから大丈夫)
と気持ちを落ち着かせる。
ひとりでひっそりとしていた推し活にも影が入り始め…。
↓主人公の推しへの幻想は根深いもので…↓
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推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック:無名の君が好きだった
仕事の帰り道、耳に飛び込んでくる路上アーティストの声。
かおりはいつものように通り過ぎようとしていたが、たまたま聞いたある男性の歌声に耳を澄ませた。
(いい声だったなぁ…)
なんとなく心にとどめる程度だった彼の事を、ふと翌日の帰り道にも探してしまう。
そこにはやはりその男性がいて、すぐそばで歌を聞くのは恥ずかしいからとかおりは後ろからその歌声をきくことにした。
そんなかおりだったものの、この路上アーティストの男性はにっこりとほほえみかける。
男性が声をかけてくれたことでときめきを感じ、せっかくの歌声だし、SNSをはじめてみたらどうかと思わず提案してしまったかおり。
「すごくいい声だし、いい歌だったから配信しないのはもったいないなって…」
かおりの言葉をじっと聞いていた路上アーティストの男性・夏生はうなずく。
「じゃあ今から作ります」
彼はさっそくSNSアカウントを制作し、その行動力に驚いたかおりだったが…。
(もっと人気になればいいな)
そこから夏生の前にはどんどんお客さんが増えていく…。
その急成長ぶりにかおりが驚いた顔で夏生のもとに近づくと、彼は嬉しそうにかおりに笑いかけてくれる。
「SNSとか動画投稿サイトに歌を出したのがよかったみたいで!
かおりさんのアドバイスのおかげでフォロワーも増えてきて!」
かおりのおかげでこんな風に人気に慣れたと喜ぶ夏生。
彼女が一番初めのファンだから、まるで自分のプロデューサーみたいだと笑う夏生。
すっかりこの言葉に夢見心地となったかおりは、夏生を初めて推しとして応援することになった。
夏生がもっと有名になったらいいと願ったかおりだったものの、できることはただ路上ライブを見に行くことだけ…。
SNSを夏生が更新すると、必ずコメントを残したりもする。
そうすると夏生は必ずかおりに返事をしてくれた。
そうやって古参ファンとしての優越感に浸るようにもなっていたかおりだったが、ある日を境に状況が一変する。
夏生の歌を撮影した動画がSNSで大バズりを記録したのだ!
それを境に大量のコメントがつき、大量のお客さんが路上に集まるように…!
「大丈夫?」と夏生にコメントをおくったかおりだったが…。
夏生は珍しく返事を中々かえしてはくれなかった。
路上ライブでファンの人に囲まれて困った様子の夏生をみたかおりは意を決してこう叫んだ。
「あの!会話は1人2分までにしましょう!」
周囲からは困惑した声があふれるが、かおりは夏生のために頑張っている気になっていた。
こんな風に夏生のマネージャー気取りとなっていたかおりは、気が付くとSNSでは返事をもらえないことが増え始める。
初めてのライブハウスでのライブを終えた夏生を待ち構えたかおりは、こう言ってしまう。
「夏生くん?ちょっと今の規模はあなたにあってないよ!前みたいにもっと小規模からやりなおしてさ…」
そういって迫るかおりを見た夏生は、かおりの勘違いをバッサリと切り捨てて…。
↓CDショップで初々しい気持ちを思い出すかおりだったが…↓
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推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック:オタクの嫁入り
Vtuberの夏灰を推していた平林にょか…。
彼女はとんでもない熱量で夏灰を推していたため、一緒にカフェでお茶をしていた友人は大慌てで話しかけた。
「ねえ大丈夫なの!?夏灰引退ってかいてあるけど!?」
にょかはそれに平然とした様子で「しってるからへいき~」と返す。
夏灰のファンクラブに入り、ライブには全通しグッズも絶対に買っていた彼女が平然としているのはおかしいと感じた友人だったが…。
「私もう卒業するんだ、オタク」
好きな人ができたからこれを機にやめるのだとにっこりとほほ笑んだにょか。
にょかの友達のナムは驚き目を見開いた。
呼吸をするようにスパチャを送り、高額投げ銭をしまくっていたにょか。
そんな彼女がオタ活を卒業するほど好きになれた人は一体どんな人なのか、ナムは感動して尋ねたのだが…。
にょかは「何の仕事してるかは…わかんないけど…」とその人物については詳細を語れない様子だった。
不規則な生活を送る彼のために、最近はお弁当を毎日作っているというにょか。
本当に美味しそうなその写真を見たナムはすごい!と褒めるが…。
この日以降もナムはにょかに彼氏について尋ねるが、全く彼氏についての情報が聞くことができない。
もしかして既婚者の彼氏がにょかをだましているのではないかと、心配してくれたナム。
そんなナムににょかは「あのね、彼氏については内緒だったんだけど…」と口にした。
「夏灰とつきあってるの」
夏灰の中の人とおつきあいをしているというにょか。
自分と結婚するためにVtuberを卒業すると夏灰は言っていたというにょかは、急に饒舌になりだした。
ナムが聞いてもいないことをベラベラと話し出すにょか。
にょかの話す夏灰とお付き合いしているという話は、どう聞いても幻覚や妄想としか思えない。
ナムはにょかを心配しながらもそのまま彼女と別れた。
1人になったにょかはふと、婚姻届けを早く出したいと思いだす。
そしてにょかは夏灰のSNSアカウントの投稿内容を見つめ、毎日送り続けていたお弁当や晩御飯の写真と彼女のようなDMを送ったにょか…。
そんな彼女だったが、ついに夏灰にブロックされてしまった!
なんでブロックされたのかと混乱したにょかだったが、すぐにポジティブにそれは夏灰の立場のせいだと考え直す。
そして独立した後の夏灰の事務所にプレゼントと手紙を送ればいいのだと考えたにょか。
彼女はバラの花束と手紙を詰め込んだ段ボール箱を送っただのが…。
それは結局送り返され戻ってきた。
「なんでよ!?」
発狂したにょかは返送されてきたバラの花束をひっくり返し怒り狂う。
そしてふと、今までの自分の人生を思い返していた。
どの仕事も長続きしなかったにょかの唯一の天職は、風俗だった。
自分を求めてくれるお客さんのために誠心誠意働ける、それがにょかにとっては最高だったのだ。
ただ、世間からの目は厳しい。
そんな風俗嬢のことを全肯定してくれていたのが夏灰だったのだ。
だから夏灰のことを愛し、世界で一番大好きになったにょか。
いつしか夏灰のSNSの発言はすべて自分にむけて言われた言葉だと誤解するようになっていっていた。
だからこそ、あらゆる夏灰の行動は自分とつきあっている恋人としての行動なんだと誤解したにょか。
どうしてそれなのに夏灰は彼女をブロックして、プレゼントを返送してきたのか…。
「私が風俗嬢だってわかったから?」
にょかはついに天職だと考えていた風俗の仕事をやめ、結婚式場にむかい夏灰との結婚式をあげることにした。
ライブ配信の機材まで準備したにょか…!
にょかが行った衝撃の結婚式とは!?
↓ナムが必死で止めても決行された結婚式の行方は…↓
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推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミック:神様
好美亜理子(よしみありす)は大学生として生活をおくるかたわら、三木というアイドルを神様のような存在と思い、応援していた。
部屋には集めたグッズを飾る祭壇のような場所があり、そこにはたくさんの笑顔の三木が彼女に微笑みかけている。
友人も恋人もいない私生活では独りぼっちのアリスは、三木がいるからそれでいいと思っていた。
炎上なんて言葉とは無縁の完璧なアイドルだった三木。
アリスは豊満な胸を持っていたせいで、周囲の男性からよく胸を見つめられていることがあった。
大学でも「飲み会一緒に行かない?」と胸をじっと見つめながら同級生に話しかけられてしまう。
アリスはそれを断ると、これだから男は皆大嫌いだと強く思うのだった。
彼女はSNSを見ると三木に対して否定的なコメントを探しては、すぐに通報のボタンをおす。
(三木くんのことを否定したりするのはよくないかな…)
三木を推しているファンのはずなのに、どうしてSNSで三木への指示コメや否定コメになるのかと憤るアリス。
大学で勉強してSNSを見てファンのコメントを通報して、三木のライブに行っては応援をする。
それがアリスの完璧な生活のルーティンだった。
ライブに行くと「三木くんと付き合いたいよね~!」と話すファンの女性の声がどうしても耳に入る。
ファンの声を聞いていらだつアリス。
(私はああいうファンにはなりたくない)
神様のように完璧な三木を好きでいるなら、絶対に自分も完璧なファンじゃなきゃいけない。
恋愛なんて薄汚れた行為を三木は絶対にしないのだから。
そんなアリスは衝撃の知らせを目にすることになる。
「三木が結婚する」
「は?何言ってんの?」
完璧だったアイドルの三木は、恋愛をして結婚をするようなありきたりな人だった。
死んだようになったアリスにとって、そこからは地獄のような日々が待っていた…。
連日三木の結婚がテレビでは報道され、SNSでも三木の結婚のことがたくさん流れてくるのだ。
彼女が今までポジティブだと思っていたまっとうなファンは、SNSでこう発言した。
「みんな~!三木くんファンなんだから結婚は応援してあげよ!お祝いしよ!」
「おめでとう三木くん!」
「スキャンダルなしで純愛結婚なんて最高のアイドル!」
そのどのコメントもアリスにとっては受け入れられないもので、許せなかった。
神としてアイドル活動をしていたはずの三木が、どうして人間のように女と恋なんてするのか?
(でも、これが正しいファンの姿なんだ…)
今まで自分が言い続けてきた正しいファンという呪いの言葉が、今彼女を追い詰めようとしていた。
明日は楽しみにしていた三木のライブの日。
会場で涙を流すアリスは三木のことを認めざるを得なくなり…。
↓アリスは思想を変えることができたのか?↓
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推しを愛する私たち~推し×ファン~アンソロジーコミックの感想
どの推しがいる女の子たちも、どこかわかるような一線を越えすぎてしまっているような状態になっていましたね…!
一歩間違えれば日常のちょっとしたところから、異常な推し活をしてしまうというのがよくわかるエピソードばかりでした。
どの話もラストのシーンが衝撃的で、え?!と驚いてしまいましたが読む分にはとても楽しく読むことができました!
推し活…、難しいものですね…!